SUSパイプの規格別価格と寸法を比較!最適な選び方とは?

SUSパイプの規格別に特徴を比較!用途に応じた選び方を解説

SUSパイプ(ステンレス鋼パイプ)は、その優れた耐腐食性や耐久性、そして衛生的な特性から、さまざまな分野で幅広く使用されています。

特に、食品工場や飲料製造ライン、化学工場、建設現場などでは、その重要性が増しています。

しかし、SUSパイプには多くの規格が存在し、価格や寸法も多岐にわたります。

適切なSUSパイプを選ぶためには、使用目的や環境に合わせて、各規格と寸法の違いを理解することが重要です。

この記事では、SUSパイプの規格別に価格や寸法の違いを比較し、最適な選び方について詳しく解説していきます。

SUSパイプの基本規格

SUSパイプの基本規格

SUSパイプには、JIS規格やASTM規格など、いくつかの標準的な規格があります。各規格にはそれぞれ特徴があり、用途や求められる性能によって選択が異なります。

ここでは、主要なSUSパイプの規格について解説します。

JIS規格

日本国内で最も一般的に使用されている規格が、JIS規格(日本工業規格)です。JIS規格には、以下のような代表的なステンレス鋼の種類が含まれています。

SUS304

最も一般的なステンレス鋼であり、耐腐食性、加工性、溶接性に優れています。多用途に使われており、家庭用品から産業機器まで幅広く採用されています。

SUS316

SUS304に比べて、さらに優れた耐腐食性を持ちます。特に塩水や化学薬品を扱う環境での使用に適しています。

ASTM規格

ASTM規格は、アメリカ材料試験協会が定める規格で、国際的にも広く使われています。

ASTM規格のSUSパイプは、主に化学プラントや製油所などの厳しい環境下で使用されることが多く、耐熱性や耐腐食性が求められる場合に使用されます。

ASTMの規格で代表的なものとしては、以下が挙げられます。

ASTM A312

高温や高圧環境での使用が想定されたパイプ規格です。特に石油や化学プラントなどで広く使われています。

ASTM A269

主に配管用途向けの規格で、冷却水、油、ガスの輸送に使用されることが多いです。

規格別の価格の違い

SUSパイプの価格は、規格や素材、さらにパイプの寸法や肉厚によって大きく変動します。一般的には、耐腐食性や耐熱性が高いほど、価格も高くなる傾向があります。

ここでは、代表的なSUSパイプの規格別の価格傾向について説明します。

SUS304の価格帯

SUS304は、最も一般的なステンレス鋼であり、比較的価格が安価な部類に入ります。用途が多岐にわたるため、需要も非常に高く、価格の安定性も高いと言えます。

価格帯は、パイプの径や肉厚にもよりますが、1メートルあたり数千円から始まることが多いです。

一般的な用途であれば、SUS304が最もコストパフォーマンスに優れている選択肢となるでしょう。

SUS316の価格帯

SUS316は、SUS304に比べて耐腐食性が高く、特に塩分を含む環境や化学薬品を扱う場所での使用が推奨されています。

したがって、その分価格もやや高めです。SUS316の価格は、SUS304の約1.5倍から2倍程度になることが一般的です。

ただし、長期間にわたって使用する場合や、厳しい環境での耐久性を考慮すると、初期コストが高くても総合的なコストパフォーマンスが優れているケースが多く見られます。

ASTM A312の価格帯

ASTM A312規格のSUSパイプは、非常に高い耐熱性と耐腐食性を持ち、特に高温や高圧環境での使用を目的としています。

そのため、価格も高く、SUS316よりさらに高価です。

これらのパイプは、特定の産業用途に限定されるため、価格は1メートルあたり数万円に達することもあります。

高度な機能が求められる場面では、このような規格のパイプが選ばれることが多いです。

SUSパイプの寸法と用途別の選び方

SUSパイプの寸法と用途別の選び方

SUSパイプは、規格や用途に応じてさまざまな寸法が用意されています。

パイプの外径、肉厚、長さは、使用する環境や輸送する流体の性質によって異なるため、正しい寸法を選定することが重要です。

外径と用途の関係

SUSパイプの外径は、輸送する液体やガスの量によって選定されます。

一般的に、外径が大きいほど多くの流体を輸送することができ、産業用途では、50mm以上の外径を持つパイプが多く使用されます。

以下に、用途別の外径の選び方を示します。

食品工場

一般的な食品工場では、25mm〜50mmの外径が使用されることが多く、液体やガスの輸送に最適です。

化学プラント

化学薬品や高圧の液体を扱う場合、100mm以上の外径が選ばれることが一般的です。大口径パイプは、大量の流体を効率的に輸送できるため、化学プラントでの使用が広く見られます。

肉厚と耐圧性

パイプの肉厚は、圧力に対する耐性を決定する重要な要素です。高圧の流体を輸送する場合や、強い外力がかかる環境では、厚みのあるパイプが必要になります。

例えば、石油やガスの輸送ラインでは、5mm以上の肉厚を持つSUSパイプが使われることが多いです。

肉厚が増すことで、価格も上昇しますが、圧力に対する信頼性が向上するため、耐久性と安全性を考慮した上で選定することが重要です。

長さの選定

SUSパイプは、通常6メートル単位で供給されることが多いですが、必要に応じてカットして使用されることもあります。

工場内での設置場所や配管のレイアウトに合わせて、最適な長さを選定することが求められます。

無駄を最小限にするためにも、あらかじめ計画的に配管の設計を行うことが、コスト削減に繋がります。

SUSパイプの選び方

適切なSUSパイプを選ぶためには、価格だけでなく、使用環境や用途に応じた性能を考慮する必要があります。

以下に、最適なSUSパイプを選定するためのポイントをまとめました。

使用環境を考慮した選定

使用する環境によって、SUSパイプの選び方は大きく変わります。例えば、塩水や化学薬品を扱う環境では、耐腐食性の高いSUS316が適しています。

一方で、通常の水や空気の配管であれば、SUS304でも十分な性能を発揮します。

環境に応じた適切な素材を選定することで、長期的なコストパフォーマンスを最大化することができます。

圧力と流体の種類に合わせた選定

輸送する流体の種類や圧力によって、パイプの肉厚や規格が決まります。

高圧の流体を扱う場合は、耐圧性の高いパイプを選ぶ必要がありますが、低圧の環境では肉厚を薄くしてコストを抑えることも可能です。

また、流体が腐食性を持つ場合には、耐食性の高い素材を選定することが重要です。

コストと耐久性のバランス

SUSパイプを選定する際には、初期コストだけでなく、長期的なメンテナンスや交換頻度も考慮する必要があります。

耐久性の高いSUS316やASTM規格のパイプは初期費用が高いですが、長期間にわたって使用できるため、総合的なコスト削減につながることが多いです。

SUSパイプの特性を最大限に活かした選定を

SUSパイプは、さまざまな規格と寸法が存在し、それぞれの用途や環境に応じて最適な選び方が求められます。

価格や寸法の違いを理解し、使用する場所や流体の特性に合わせて適切なSUSパイプを選定することで、製造プロセスの効率化とコスト削減を実現できます。

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店名 SUS管ストア
会社名称 有限会社ユウアイ
代表取締役 米堂 一征
設立 1996年6月
住所 〒099-0621 北海道紋別郡遠軽町生田原水穂154−35
電話番号 0158-46-2550
メールアドレス info@yuaiinc.co.jp
電話受付時間 9:00~17:00(月~金)
URL https://www.suskan.jp/
事業内容 充填設備、パッキング設備、包装設備の開発・製造・輸出入・販売・施工・メンテナンス資材の開発・製造・輸出入・販売

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