メンブランフィルタ(精密ろ過膜)の通販販売

微生物検査のに合わせたメンブランフィルタを選ぼう

微生物検査の用途によって、ターゲットとなる微生物の種類も異なります。その際に重要となるのが、ターゲットとなる微生物に合わせた高性能なメンブランフィルタ（精密ろ過膜）を正しい手法で活用することです。メンブランフィルタの種類や検査に使用する機器の選び方によって、検査の効率や精度はもちろん、検査結果の信頼性が大きく変わります。

水に含まれる大腸菌群やバクテリアなどの微生物の含有量分析にメンブランフィルタ法（MF技術）が取り入れられるようになったのは、1950年代始め頃からです。

飲料水の安全性などを調査する現在の衛生細菌学分野では、大量のサンプルから微生物を捕捉できるメンブランフィルタ技術の重要性が高くなっており、水質試験の標準手法となっています。

もちろん、水に潜む大腸菌群やバクテリアなどの特定した微生物に限定した手法ではなく、広範囲の微生物に対応できるのもメンブランフィルタ法の特徴です。今では、日本やアメリカをはじめとする世界各国で承認されている手法となっており、水質分析の効果的な方法として認知されています。

そもそもメンブランフィルタ法とは？

メンブランフィルタ法（メンブレンフィルター法：MF法）は、主に飲料水として扱われる水質のモニタリングのためにサンプル水から微生物を捕捉して、培養・カウントする手法です。飲料水中に総大腸菌群などの存在を認めるものとして、日本やアメリカをはじめとする世界各国で承認されている手法となっています。

塩素化合物や重金属などの水に溶けだしている阻害物質は、すべて滅菌済みメンブランフィルタを通って流れることで分離することができるため、膨大なサンプル水からターゲットとなる微生物のみを捕捉して培養することができ、微生物汚染を分析することができるのです。

メンブランフィルタの表面に濃縮した微生物を増殖させることでコロニーとして単離でき、必要性があればさらなる特性評価や識別ができます。72時間以内に微生物の存在有無が判定できるのは、メンブランフィルタ法の魅力といえるでしょう。

また、

メンブランフィルタ法の手順

1. 滅菌済みのメンブランとファネルをセット
2. サンプル水などの液体を注いで吸引・ろ過
3. ろ過が完了したらメンブランを取り外す
4. 増殖培地に移して捕捉された微生物を培養・コロニーのカウント

SUS管ストアの通販サイトでは、様々なサイズ、色、メッシュのメンブラン試験用フィルタをご用意しています。一般細菌や微生物など、様々な細菌の検査に用いられるラボ検査資材、工場の運用に必要な資材のご用意も可能です。気になることがあればお気軽にお問い合わせください。

メンブランフィルタ選びのポイント

一口にメンブランフィルタといっても、カラーや孔径（ポアサイズ）、パッケージなど、様々な種類があります。通販サイトなどを確認すると販売されているメンブランフィルタの種類は非常に多く、どれが適切なのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。

標準的なろ過手法が決まっている場合にはそれに合った孔径のメンブランフィルタを用いることになりますが、手法が決まっていない場合は目的に合った孔径のメンブランフィルタを使用することになります。その際、ターゲットとなる微生物を効率的にろ過するためにも、適切な孔径のフィルタを選ばなくてはなりません。

また、メンブランフィルタは様々なカラーがあるため、濃縮した微生物のコロニーを識別しやすくするためにも、ターゲットとなる微生物や増殖培地の種類、成長するコロニーがどのカラーのメンブランフィルタなら際立つかを判断して選ばなくてはならないのです。

SUS管ストアでは、ホワイト地にブラック方眼線が入ったタイプや、ブラック地にホワイト方眼線が入ったタイプ、自動機用などの滅菌済みメンブランフィルタをご用意しています。どれも衛生的な個包装です。自動機用は便利なオートストリッパーと使用すると、手で触れることなく連続して個包装から取り出せます。

メンブランフィルタ選びの重要性

飲料工場や食品工場などの研究所・ラボで使用するメンブランフィルタは、ターゲットとなる微生物や目的に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。こちらでは、その理由をご紹介します。

微生物の捕捉力

最も重要なのが微生物の捕捉力です。捕捉力が高いメンブランフィルタを使用すると、サンプル中に存在する大腸菌群やバクテリアなどの微生物の量が多くなり、それがコロニー数や密度に影響します。それにより、大量サンプルの濃縮が可能です。また、増殖培地で成長するコロニーの形態にも影響を与えます。

親水性の有無

メンブランフィルタが完全に濡れると、フィルタ全体で大腸菌群やバクテリアなどの微生物を均一に捕捉することができます。また、メンブラン表面に捕捉された微生物へ栄養素を届けてコロニー形成を実現します。

メンブランフィルタを水に浮かせて全体が濡れると均一に暗くなるため、そこで親水性を確認することができます。白い斑点がある場合や方眼線に沿って白くなっている部分がある場合、スペックルが重なっている部分がある場合などは十分に濡れていないことを示しています。

方眼線

メンブランフィルタの方眼線は、成長したコロニーのカウントに使用します。メンブランフィルタ―全体のコロニー数を目視でカウントできる場合は良いのですが、大量にコロニーが発生している場合は、方眼内の数を数えて、全体の数を推測できます。

基本的にカウントガイドの役割を担う方眼線ですが、コロニーが方眼線を挟んで成長する際、まれにつぶれてしまったり、コロニーとして識別できない成長をしてしまったりすることがあります。

使いやすさ

メンブランフィルタの使いやすさは分析する側の主観的なものが大きいですが、厚みや柔軟性の組み合わせによって扱いやすさが異なるのは事実です。

SUS管ストアの通販では、飲料工場や食品工場などの研究所、またはラボなどで一般的に使用されている方眼線入りメンブランフィルタを販売しています。滅菌済みで衛生的な個包装となっていますので、安心してご利用ください。あらかじめファンネルサイズをご確認いただいたうえでご注文いただくとスムーズです。