サニタリーバルブの重要性！バルブの種類や形式記号

サニタリーバルブとは？

まずは、サニタリーバルブとはどのようなものか見ていきましょう。

サニタリーバルブとは

バルブは、配管内を通る流体の量や方向、圧力などを調整するために使われる部品で、サニタリーバルブとは一般的なバルブに比べ、洗浄が容易で衛生管理がしやすいバルブです。一般的なバルブは構造の都合で、液が溜まりやすい場所や洗浄が難しい場所が存在します。しかし、サニタリーバルブはこのように汚れやすい部位が存在しないため、衛生状態を非常に高く保つことが可能です。ほかにも、高い衛生状態を実現するために、様々な工夫が施されています。サニタリー配管と仕様は同じで、組み合わせて用いられるのが一般的です。

サニタリーバルブが使われる場所

サニタリーバルブは以下のような場所で使われるケースが多いです。

• 食品分野
• 医薬品などの科学分野
• 化粧品分野

このような商品を製造する工場では、高いレベルの衛生管理が求められます。一般的なバルブは清掃が難しいため、衛生管理が非常に困難です。雑菌や異物の混入を防ぐために、特殊なバルブであるサニタリーバルブが必要とされています。

サニタリーバルブに見られる特徴

サニタリーバルブは一般的なバルブと比較したときに、以下のような特徴が見られます。

• 研磨処理がされている
• 着脱が容易
• 汚れが溜まりにくい構造
• シリコンやPTFE、EPDMなど、食品に触れても安全なパッキンが使われている

サニタリーバルブは外側・内側ともに研磨処理がされている点が特徴的です。ザラザラとした部分がないため、汚れが溜まってしまうことがなく、洗浄もしやすくなっています。

衛生度を保つためには頻繁な洗浄が必要ですが、着脱が難しい構造では洗浄の度に負担が大きくなってしまいます。サニタリーバルブは、手動で容易に着脱できるシンプルな構造のため、洗浄が楽に済むのです。

また、前述したように、サニタリーバルブには液が溜まりやすい場所や洗浄が難しい箇所がありません。隅々まできれいに洗浄でき、汚れを溜めることなく、高い衛生度を維持し続けることも可能です。

通販サイトでサニタリーバルブをお探しの方はSUS管ストアをご利用ください。SUS管ストアではサニタリーバルブをはじめとする配管工事に必要な製品を幅広く取り扱っております。サニタリー配管やサニタリーバルブといった部品の通販のほか、リーズナブルな金額での部品・機械の調達、食品加工や充填の設備やプラントの開発設計、製造ライン設備導入のワンストップ対応なども可能です。お気軽にお問い合わせください。

サニタリーバルブの主な種類

サニタリーバルブの特徴をより的確に押さえるためには、バルブの種類についても理解を深める必要があるでしょう。こちらでは、店舗や通販サイトで、一般的に販売されているバルブの主な種類と特徴を解説します。

ボールバルブ

ボールバルブとはボールのような形状をした部品が取り付けられたバルブです。バルブを回すと、なかに入っている穴のあいたボールが回転します。穴が配管の方に向けば液体が通り、90度回転させて穴を閉めれば流れが止まる仕組みです。手動で液体の量を容易に調整できる種類となっています。

ただし、手動でハンドルを回す必要があるというのは、言い換えれば開け閉めに手間がかかるということです。液体がバルブ内に残りやすく、衛生度を保つには頻繁なメンテナンスが必要となります。比較的安価な金額で購入可能です。もちろん、電動やエア駆動のバルブもあり、SUS管ストアで取り扱っています。

ダイヤフラムバルブ

ダイヤフラムという薄い膜の弁を開閉させて、液体の量を調節するバルブです。密閉性が高いうえに、駆動部といった隙間に液が溜まることがありません。デリケートな液体にも使えるため、薬品を使う場面などで活用されるケースが多いです。ただし、圧力が高い場所では使えないというデメリットがあります。

また、コンプレッサーエアのON／OFFだけで非常に精密な制御ができるという特徴があり、流量の精密な自動制御でよく使います。例えば、温度や濃度を一定に保つ場合などです。

バタフライバルブ

バルブのなかで弁が回転することで液体の量を調整するバルブです。回転という点ではボールバルブと似ていますが、球体に穴があいたボールバルブとは異なり、弁と配管の間にあいた隙間から液が通ります。

ボールバルブ同様、手動で容易に液量を調整できます。スペースをそれほど取らない点が魅力ですが、ゴム素材の場合は高温・高圧力の液体には適していません。構造が簡単でコンパクトな上、耐久性が高いため、最もよく使われます。電動やエア駆動（自動）もあります。

このようにサニタリーバルブは特徴別で種類が分けられます。SUS管ストアでは、用途別に様々なサニタリーバルブをはじめ、サニタリー配管やサニタリー配管継手を取り揃えております。サニタリーバルブをお探しの方は、SUS管ストアまでお気軽にお問い合わせください。

サニタリーバルブが必要とされる理由

なぜサニタリーバルブが必要とされるのでしょうか。ステンレス鋼のサニタリーバルブは比較的高めの金額で販売されることが多く、一般的なバルブではダメなのかと疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。こちらでは、サニタリーバルブが必要とされる理由をご紹介します。

衛生度を保つため

サニタリーバルブは高い衛生度を保てるバルブです。一般的なバルブは隙間や表面のザラつきなどに液が溜まってしまうため、汚れや雑菌繁殖の原因となってしまいます。

食品や医薬品などの工場などにおいて、製品に雑菌や汚れが入ってしまうことは絶対に避けなければいけません。そのため、汚れにくく高い衛生度を保てるステンレス鋼のサニタリーバルブが必要なのです。

洗浄を容易にするため

高い衛生度を実現するためには、頻繁な清浄が求められます。いくら汚れにくい構造だからといっても、洗浄をしなくてよいわけではありません。むしろ衛生度が求められるからこそ、高い頻度での洗浄が必要です。

サニタリーバルブは手動で容易に着脱ができる構造なため、洗浄時の負担や手間を抑えられます。また、サニタリーバルブは一般的なバルブと比較して厚みといったサイズも小さく、扱いやすくなっているのです。手動での着脱や洗浄時の負担を減らすためにも、サニタリーバルブが必要です。なお、頻繁にバルブを分解洗浄する乳業では、バルブを着脱するのではなく、バルブの芯部分だけを外して洗浄する仕組みとなっています。

金額は高くなってしまうが、衛生面を保つには必要

一般的なバルブと比較し、ステンレス鋼のサニタリーバルブの金額が高い点は事実です。特殊加工が施されているため、どうしても金額が上がってしまいます。しかし、高い衛生度を保つためにはサニタリーバルブが必要です。無理して金額を抑えようとしても、結局手間につながる恐れがあります。

サニタリーバルブをはじめ、手動・自動といったバルブを通販サイトでお探しなら、格安で配管工事関連の商品を提供するSUS管ストアをご利用ください。中間商社を入れずトップメーカーと直契約で仕入れているため、他社と比較すると2分の1～10分の1の価格を実現しています。サニタリーバルブの金額が気になる方、なかなか同じサイズやバルブを販売している会社が見つからないという方は、ぜひSUS管ストアをお役立てください。

サニタリーバルブを選ぶ前に知っておきたい！バルブ形式記号

バルブの多くは形式を記号で表しています。メーカーによって意味や数は異なりますが、どのような要素が記号で表現されているか覚えておくと、店舗や通販サイトで部品を選ぶ際に便利でしょう。ここからは、サニタリーバルブを選ぶ前に知っておきたいバルブ形式記号でよく見られるポイントを解説します。

バルブ形式

形式記号の最初でバルブ形式を表現しているケースが多いです。どこまでの情報を入れるかはメーカーによって異なります。シリーズのみを示す場合もあれば、手動・自動といった駆動形式まで意味するケースもあります。

サイズ

バルブ形式記号の多くは、サイズを意味する記号が用いられています。サイズは、適切な配管工事や設置のために必ず確認すべきポイントです。サイズの表現についてもメーカーによって異なるため、サイズ表も併せて確認しておきましょう。

バルブタイプ

バルブには多くの種類があります。どの種類に当てはまるかについても、バルブ形式記号のなかで示されています。

継手形式

継手もバルブの特徴を作り上げる重要な要素です。継手はネジやヘルールなど多くの種類がありますが、どの種類が採用されているか必ず確認しましょう。継手によって、分解の際に必要な工具や手順が異なります。

付属品

付属品の有無や内容がバルブ形式記号内で表現されている製品もあります。付属品の内容によって使い勝手が大きく変わるため、こちらも確認しておくと安心です。なお金額が変わるケースもあるため、予算を考慮しながら選ぶ必要があります。特に通販サイトで購入する際には実物を手に取ってみることができないため、バルブ形式記号を確認し、製品についてしっかり理解したうえで選びましょう。